北海道では10年程の間隔で大発生するといわれており、被害は1年で終わる場合もありますが、4年続いた例もあります。
幼虫や成虫の発生時期は
孵化(ふか)した幼虫は5月上中旬頃に発生します。
成虫は7月下旬~8月頃に発生します。
人体に影響は
孵化(ふか)した幼虫の毛の先端部から液が排出されるため、毛に触れると痒みが出て、発疹が出ます。
孵化(ふか)した幼虫に直接触れなくても、風に乗って飛んだ毛や幼虫が吐いた糸、脱皮殻に接触することでも皮膚炎が生じたり、目のかゆみや鼻炎、くしゃみといった上気道症状が引き起こされることもあります。
孵化(ふか)直後の幼虫の被害を防ぐ方法は
幼虫は野外では5月上中旬頃に孵化(ふか)するので、それまでにできる限り卵塊(らんかい)を取り除きます。
窓を開けていると毛虫が飛んできて入ってくるため、この時期は窓を開けない、または網戸をします。
幼虫や成虫の防除方法は
ご自宅など私有地で発生した場合は、その所有者や管理者などでの対処をお願いします。
街路樹・公園、公共施設などで発生した場合は、その場所の管理者にご相談ください。
家庭用の殺虫剤・農薬の散布: 壁や建造物などに付いている幼虫や成虫に使用します。
※殺虫剤・農薬の種類は『マイマイガの生態・被害・防除Q&A』の15ページ「7.家庭用の殺虫剤・農薬」を参照ください。
来年度以降に向けた対策(卵の駆除)について
今後、成虫が飛び回るようになると、卵塊(らんかい)が生み付けられるようになります。1つの卵塊(らんかい)から数百匹の幼虫が孵(かえ)ります。
そのため、秋以降に木の幹や建物の外壁に卵塊(らんかい)を見つけた時には、手袋をつけヘラなどで取り除いてポリ袋に入れて可燃ごみに出して処分してください。
なお、壁などから水で洗い流しただけでは、地面に落ちた卵から孵化(ふか)する可能性があるので、注意が必要です。
関連リンク
マイマイガの生態・被害・防除Q&A (北海道立総合研究機構 林業試験場)
最近大発生しているマイマイガの生態・被害・防除 (北海道立総合研究機構 林業試験場)