HPV予防ワクチンについて
子宮頸がんの原因となるヒトパピロ-マウィルス(HPV)への感染を予防するワクチンです。
子宮頸がんは毎年、日本の女性の約1.1万人がかかる病気で、約2,900人の女性が亡くなっています。子宮頸がんの発症の多くはHPVの感染が原因とされています。
HPVワクチン(9価ワクチン(シルガード9))を接種した場合、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐことができるといわれていますが、全ての子宮頸がんの発症を予防できるものではありませんので、20歳以降は定期的に子宮頸がん検診を受けることをお勧めします。
東神楽町では、20歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診を実施しています。
東神楽町各種検診(https://www.town.higashikagura.lg.jp/docs/13137.html)
接種対象者
接種日時点で東神楽町に住民登録されているかたで、
- 12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間の女性
(小学校6年生~高校1年生相当年齢)
※標準的な接種年齢は中学1年生に相当する年齢 - キャッチアップ接種対象者のかた(平成9年度~平成19年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性
※13歳未満の接種の際には必ず保護者の同伴が必要です。
※13歳以上16歳未満の方は予診票の同意欄に保護者の自署があれば、保護者の同伴がなくても接種可能です。
※16歳以上の方は保護者の同伴は不要です。
誕生日が1997年4月2日~2009年4月1日の女性のかたへ
接種期間は、令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間となっておりましたが、令和6年夏以降にワクチン需要の大幅な増加に伴う限定出荷の状況等を踏まえ、期間終了後も公費で3回の接種を完了できるよう、経過措置が設けられることになりました。(令和6年11月29日時点)
なお、令和4年4月1日から令和7年3月31日までの期間中に1回以上接種していることが必要です。
また、この経過措置は1年間(令和7年度末)までです。
キャッチアップの対象者は平成9年度生まれから平成19年度生まれの女子ですが、定期接種の最終年度である平成20年度生まれの女子も対象となります。
ご希望のかたは接種をするための予診票を送付しますので、健康ふくし課(83-5431)へご連絡ください。
町内または旭川市内以外で接種を希望する場合
通学などで、以下のページに記載されている町内または旭川市などの「実施医療機関」で接種できない場合は、一度、全額自己負担で接種し、その後、町から払い戻し(償還払い)を受けられます。※上限額あり
ご希望のかたは接種の前に、健康ふくし課へご連絡ください。
※払い戻しの申請は、年度単位となります。
例えば、1回目を令和6年3月に接種した場合、2回目、3回目は次年度になるため、1回目分のみを令和6年度中(3月に接種した場合は、接種日から30日以内)に健康ふくし課へ申請し、2回目、3回目は令和7年度中に申請いただくことになります。
お手数ですが、年度をまたぐ場合は、2回に分けて申請いただくことになりますので、ご注意願います。
詳しい償還払いの方法については、「定期予防接種の払い戻し(償還払い)について」をご確認ください。
キャッチアップ接種とは
子宮頸がん(ヒトパピロ-マウィルス(HPV)感染症)予防ワクチンは平成25年4月に予防接種法に基づく定期予防接種となりましたが、厚生労働省より予防接種後にワクチンとの因果関係が明確ではないものの、重い副反応が疑われる報告があり、平成25年6月14日から積極的な勧奨を差し控えていました。
その後、ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたため、令和3年11月26日に接種勧奨の差し控えが終了し、令和4年度から接種勧奨を再開させることとなりました。
積極的勧奨の差し控えにより定期接種の機会を逃した方に対し、公平な接種機会を確保するため、平成9年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた女性を対象に接種の機会を行っています。
受ける回数と接種方法
接種回数は年齢等により異なりますが、おおよそ6か月の期間が必要となります。
定期接種の対象外期間とならないようご注意願います。
定期接種に使用されるワクチン | 標準的な接種時期 | 回数 | 左記の接種方法がとれない場合 |
サーバリックス |
1回目:初回接種 | 3回 | 1回目:初回接種 |
2回目:1回目の接種から1か月 | 2回目:1回目の接種から1か月以上 | ||
3回目:1回目の接種から6か月 | 3回目:1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2か月以上 | ||
ガーダシル |
1回目:初回接種 | 1回目:初回接種 | |
2回目:1回目の接種から2か月 | 2回目:1回目の接種から少なくとも1か月以上 | ||
3回目:1回目の接種から6か月 | 3回目:2回目の接種から少なくとも3か月以上 | ||
シルガ-ドⓇ9 (組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン) |
|||
(15歳未満の場合)*15歳の誕生日の前日まで |
1回目:初回接種 |
2回 |
1回目:初回接種 |
2回目:1回目の接種から6か月 |
2回目:1回目の接種から5か月以上 *5か月未満の間隔となる場合は全3回接種とすること |
||
(15歳以上の場合) |
1回目:初回接種 |
3回 |
1回目:初回接種 |
2回目:1回目の接種から2か月 | 2回目:1回目の接種から1か月以上 | ||
3回目:1回目の接種から6か月 | 3回目:2回目の接種から3か月以上 |
実施医療機関
- 東神楽町国民健康保険診療所(高校2年生以上)
- 杉山内科クリニック(中学生以上)
- 旭川市内の医療機関 令和6年度旭川市HPVワクチン接種実施医療機関一覧を参照
※進学、就職等で町内及び旭川市内の実施医療機関での接種が難しい方は、接種前に健康ふくし課にご連絡ください。
令和6年度旭川市HPVワクチン接種実施医療機関一覧
令和6年度旭川市HPVワクチン接種実施医療機関一覧 (PDF 84.1KB)
接種料
無料(東神楽町が負担します。)
ただし、定期接種対象者、キャッチアップ接種対象者以外の方が接種される場合は全額自己負担となります。
持ち物
- 子宮頸がん予防ワクチン接種予診票
- 母子手帳
予診票の請求
定期接種対象者、キャッチアップ対象の方が接種を受ける際には、必ず予診票が必要となります。
紛失や転入等により予診票がお手元にない場合は、下記まで予診票を請求ください。
※発送は平日の16時となります。早急に予診票が必要な方は、役場またはふれあい交流館でもお渡しできますので、ご連絡ください。
東神楽町健康ふくし課 電話:83-5431
メールでの請求:vaccine@town.higashikagura.lg.jp
メールの場合は以下の項目を入力のうえ送信ください。
(メールアドレスのリンクからメールを作成すると自動で入力されます)
- 件名【東神楽町】予診票の請求について
- 請求する予診票の予防接種名
- 過去に接種した回数
- 接種するかたのお名前
- 接種するかたの生年月日
- 保護者名(任意)
- 郵送するご住所
ワクチンの副反応
ワクチンを接種した後に、注射した部分に腫れや痛みが発生することがあります。このような症状は、体内でウィルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こる症状ですが、通常数日間程度で治まります。重い副反応として、まれにアナフィラキシ-ショック様症状(血管浮腫、じんましん、呼吸困難など)や神経系症状が起こることがあります。気になる症状や体調の変化がみられた場合は接種医やかかりつけ医にご相談ください。
厚生労働省資料
詳しくは次のURLから「ヒトパピロ-マウィルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)」をご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/
HPVワクチン相談窓口
北海道の相談窓口
- 北海道保健福祉部感染症対策局感染症対策課
電話:011-206-0359 - 北海道教育庁学校教育局健康・体育課(学校生活に関すること)
電話:011-204-5752
受付日時:月曜日から金曜日 午前8時45分から午後5時30分まで
※土日祝日、年末年始を除く
北海道HP子宮頸がん予防ワクチン接種後に症状が生じた方に対する相談窓口についてhttps://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kst/kak/hpvsoudanmadoguchi.html
東神楽町健康ふくし課
電話:0166-83-5431
受付日時:月曜日から金曜日 午前8時30分から午後5時15分まで
※土日祝日、年末年始を除く
予防接種の健康被害について(定期接種)
ワクチンとの因果関係を否定できない健康被害については、国の共済措置があります。
詳しくは、予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkouhigaikyuusai.htmlをご覧ください。