東神楽町米麦改良協会 | お米のお話

2017年3月27日

米作りの一年

水田(畑)に稲があるのはほんの4か月ほどですが、真冬を除く通年作業をしております。
その作業のスケジュールをご紹介いたします。

4月上旬 雪割り

早く雪を溶かすために雪面に溝を作ったり黒土を撒いたりします。

4月下旬 耕起

稲わらの分解促進や雑草の発生を抑えるために表層部と深層部の土を反転します。

5月上中旬 苗作りから種まき

4月20日に電動籾まき機でもみをまいている様子です。
まいたもみを育苗ハウスで育てます。

電動籾まき機の写真
育苗ハウスの苗の写真

 もみまきをして発芽した苗が育苗ハウスの中で順調に育ち、田植えを待っています。

5月下旬 田植え

田植えの様子の写真

いよいよ田植えです。
今年は例年より5日以上遅れて始まりました。今年はものすごく寒く苗の生育に差があり、ずいぶんと心配しました。
最近は田植えの機械が大きくなって、田植えの画像のように家族が乗って作業をしています。家族全員で作業、サラリーマンにはうらやましい限りです。

東神楽小学校の児童による田植えの様子の写真

5月30日に東神楽小学校5年生36名が田植えをしました。このごろ農家の子供も本当に少なくなって、田植えは初めての子ばかりです。
それでも今年は上手に植えられたそうです。みんなで秋の収穫を楽しみに待っています。

6月から8月 草刈りや水管理・防虫作業

稲刈りまでの間、おいしい米作りのために様々な作業が続きます。

9月中旬 収穫(稲刈り)から乾燥

稲刈りをする子どもたちの様子の写真

ようやく収穫です。

9月25日、春の田植えから4ヶ月たって稲刈りをしました。鎌を初めて使う子がほとんどです。それでも600平方メートルを1時間くらいで刈り終わりました。この後学校に持ち帰り鉄棒に掛けて干します。10月中ころ体育館で脱穀して、給食で食べる予定です。

10月 選別・袋詰めから出荷

土作り(堆肥などを還元し、今年消耗した栄養分を補い来年のための土を育てます)

お米の栄養

お米は炭水化物を主成分とし、良質のタンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラルなどを含んだ大変優れた食物なのです。お米のたんぱく質はとても消化吸収がよく、植物性ですからコレステロールなどの心配もありません。
またタンパク質はお米の栄養素の中で6%から7%を占めていて、また、タンパク質はたまごの100に対して、お米(精白米)は78もあります。日本人はお米から3分の1も摂取しているものです。
ちなみにパンの原料の小麦のタンパク値は47です。パンなどと比較して、お米は素晴しい食物である事は、このことでもおわかり頂けると思います。

お米の成分一覧のイラスト

また、お米に含まれているデンプン質はエネルギー源となるわけですが数多い穀物類から摂取するエネルギーのうち77%はお米に依存しているのです。しかし、お米のデンプンで私たちの体内でエネルギー源として直接利用されているのは、摂取した糖質のうち半分くらいで、残りは脂肪酸として体内に貯えられ、また一部はタンパク質にも振り替わってもいるのです。お米はエネルギー源であると同時に体を作っているタンパク質の補給源でもあるのです。 お米に含まれる脂質は玄米の場合20%位含まれていますが、精白米はヌカを取り除いた胚乳部なので脂肪分は1%にすぎません。ですから一人1日のごはんから摂取している脂質量は3グラムに満たない量となりますので、脂質の摂取には他の食物に依存する必要があるのです。

お米の無機質(ミネラル)は、白米では0.6%ほど含まれていますが、その多くは、リン・カリウム・マグネシウムです。ビタミン類もB1・B2・B6・ナイアシンなどが含まれますが、精米や加熱によって失われてしまうものも多く、ビタミン類の補給はもっと豊富な野菜類から摂取することが望ましい事になります。

玄米の構造

玄米・胚芽精米・精白米

モミがらだけをとりのぞいたお米を"玄米"といいます。玄米から果皮・種皮・糊粉層などのぬか層をとりのぞいたのが、"胚芽精米"です。胚芽精米から胚芽の部分を取り除き、胚乳だけにしたものが"精白米"です。

外皮

玄米の表面を包んでいるのは果皮で、その下に種皮があり、その中に胚(胚芽)と胚乳があります。この果皮と種皮を合わせて外皮といっています。

胚芽

モミをまいて発芽するときに芽や根になるところです。

胚乳

発芽するために、デンプンなどの養分を蓄えているところ。ふだん食べている米は、玄米から外皮と胚芽を取った胚乳の部分です。

玄米の構造のイラスト

 品種とブランドについて

よく「きらら397」とか「こしひかり」「ササニシキ」などというのを聞きますが、これは【品種】をさします。品種とはお米の種類をさし、りんごの「キングデリシャス」や「陸奥」「ふじ」のようなものです。
生産者には「寒さに強い」とか「収穫量が多い」などのメリットを提供するため、消費者には「外観(つやや白さなど)」や「口当たり(味や粘り・香りなど)」の良さを求めて様々な品種のものが開発(改良)されております。
しかしお米は生き物ですから同じ品種を使って栽培しても作る場所・作り方(手の掛け方)、はたまたその年によって出来が違ってきます。(冷夏だったり雨が多かったり)お酒でも「去年は美味しかったけど今年の出来は良くないね」などと聞くことがありますね。
ただし日本人の主食のお米がそれでは困ってしまいます。そこで、それぞれの地区や地域・団体などで様々な決め事をしてなるべく安定した商品を供給しようとしているのが【ブランド】です。そのブランドのために決まった栽培方法や肥料農薬の量を決めたり、出来上がったお米の選定の際にある基準を決めたりしています。
ですから一口に「きらら397」と言っても、いろいろなブランドの「きらら397」があるんですね。

北海道が誇る【きらら397】と【ほしのゆめ】【ななつぼし】を詳しくご紹介いたします。詳しくは下記のページからご確認ください。
リンク:北斗米:「ほしのゆめ」「ななつぼし」「きらら397」「混植米(ゆきのつや)」

美味しくお米を食べよう

お米を美味しく食べていただくために『注意』して欲しい事

とぎ過ぎにご注意下さい

米は、水をすぐ吸収します。ぬかくささを取るためには、最初の洗米が重要です。
まず、ぬか臭い水を吸収しないよう、ボールに入れた米の中に 水を一気に入れ、軽くまぜてすばやく水を捨てます。
その後も、こまめに水を取り替えながら、手のひらを使い、ざっざっと軽く研ぐように洗うと、炊きあがりが艶やかになります。時間をかけたり、力を入れすぎると、米が崩れやすくなります。
『手早く、軽く』とぐようにしましょう。

浸しすぎにご注意下さい

タイマーで炊くより、事前に洗米し、水を切って、冷蔵庫に保存しておいたものを炊く方が味落ちしません。
(この場合は、水に浸す必要はありません。)

10時間以上は保温しない

たき上がったごはんを炊飯器で長時間保温しておくと、黄ばんできたり味が落ちてきます。
保温は出来るだけ最小時間にしましょう。
炊飯器の内ぶたに付いた水滴がご飯に落ちないように、注意が必要です。
長時間保存するときは、蒸らしが終わるとすぐに、1回分ごとに取り分け、ラップに包み冷凍します。
電子レンジで解凍すると、炊きたてのまま食べることができます。また、冷凍のままチャーハンを作ると、ご飯がくっつかず、上手にできます。

お茶碗に盛る時は数回に分けると美味しく食べられます。
それは、数回に分けて盛ることによりご飯の間に入る空気でふっくらとした食感がえられおいしく食べる事が出来ます。

運動会で好成績をあげたいなら

子どもが描いたイラスト

朝食でごはんをきちんと食べましょう。ごはんをしっかり食べているかどうか、勝負の分れ目です。
またバターを使って焼いたオムレツなど脂肪・タンパク質もあわせてとるとスタミナが持続します。食後には、みかんやグレープフルーツなどを食べることをおすすめします。柑橘類の果物にはクエン酸というサンが含まれていて、デンプンがからだに入ったあと、クエン酸が一緒に働くとグリコーゲン(元気の素)が効率よく蓄積されます、ですから午後に向けても効果を望めます。

水田で6兆7千億円の節約

水田はダムの働きもしています。年間平均2650ミリもの雨をしっかり受け止め、ゆっくりと吐き出す水田がなかったらこの日本は毎年どれだけの自然災害を被ってきたでしょう?
ここに水田が果たすダム効果について試算した結果があります。1ヘクタールの水田には平均しておよそ2000トンの水が貯えられています。全国の水田はおよそ300万ヘクタール、これをかけると全国で60億トンの水が水田によって保たれるのです。このうち約9億トンは稲が使いますので、残り51億トンが溜り水とみられます。いま全国で洪水調整をするダムの水量が全部で24億トンです。水田はダムのなんと2倍以上の水を貯えているのです。これをお金に換算してみます。ダム建設費は1トン当り1200円、これに51億トンをかけると6兆1千億円。さらにダムの管理費は年間約6000億円、合計6兆7千億円が水田があるというだけで節約できているのです。

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