上下水道事業は、快適で衛生的な日常生活を送るうえで欠かすことのできない重要なインフラであると共に、未来を担う次の世代にも確実に引き継いでいかなければならない町の大切な財産です。
事業運営にあたっては、料金収入による独立採算制が原則となっていますが、将来にわたり安定的にサービスを提供するための中長期的な基本計画として昨年度改定した「経営戦略」において、上下水道料金の改定が必要であることがわかりました。
東神楽町の水道料金および下水道使用料は、供用開始から現在まで改定することなく据え置いており、不足分の費用を補填するために、一般会計からの多額の繰入金に依存しているのが実情です。
また、今後は人口減少による料金及び使用料収入の減少、施設の老朽化による更新費用、維持管理費の増加が見込まれ、安定したサービス提供のため、上下水道料金の見直しについて、東神楽町上下水道事業審議会に諮問しました。
上下水道事業審議会
東神楽町上下水道事業審議会は、事業の健全な運営について審議することを目的として設置されています。
町からの諮問を受け、専門的かつ公正な立場から審議を行いました。
委員
| 会長 | 秋山雅章 | 東神楽町商工会 会長 |
| 副会長 | 佐々木真弓 | 東神楽町消費者協会 事務局長 |
| 委員 | 宇髙晋司 | 東神楽町工業団地連絡協議会 副会長 |
| 委員 | 原田三雄 | 東神楽町市街振興協会 会長 |
| 委員 | 棚田一則 | 東神楽町ひじり野団地振興協会 会長 |
| 委員 | 長谷田克裕 | 東神楽町社会福祉協議会 会長 |
| 委員 | 早坂奈津美 | 東神楽町PTA連合会 会長 |
| 委員 | 吉田学 | 公募 |
| 委員 | 小野寺稔尚 | 公募 |
| アドバイザー | 宇野二朗 | 北海道大学公共政策大学院 教授 |
諮問
上下水道事業は独立採算制が原則ですが、供用開始以来、料金改定が行われておらず、一般会計からの多額の繰入金に依存している状況です。
人口減少や物価上昇、施設の老朽化により、今後も経営環境の厳しさが見込まれることから、将来にわたって安定した事業運営を確保するため、令和7年7月17日、東神楽町長より上下水道事業審議会に対し、「水道料金の見直し」「下水道使用料の見直し」について諮問がありました。
審議経過
第1回審議会 令和7年7月17日
- 上下水道事業審議会について
- 審議会のスケジュールについて
- 上下水道事業の概要及び現状について
- 上下水道料金の改定状況について
- 今後の料金改定に向けて
水道施設見学 令和7年8月29日
- 忠別川浄水場
- 東聖配水池
- 中央配水池
第2回審議会 令和7年9月5日
- 水道施設見学(8月29日)について
- 料金改定について
答申
答申の内容
水道料金について
- 料金収入が不足し赤字経営が続いており、一般会計からの繰入金に依存
- 独立採算とするためには174%の引き上げが必要だが、激変緩和のため「23%引き上げ」が適当
- 一般家庭の標準的な使用量20㎥使用の場合、月額3,501円(648円増)
下水道使用料について
- 使用料収入が不足し赤字経営が続いており、一般会計からの繰入金に依存
- 独立採算とするためには70%の引き上げが必要だが、激変緩和のため「49%引き上げ」が適当
- 一般家庭の標準的な使用量20㎥使用の場合、月額3,267円(1,067円増)
算定期間
令和8年度から令和12年度までの5年間とし、経営戦略の見直しに合わせて再度検討
合併処理浄化槽およびし尿処理に係る料金改定
下水道使用料の改定にあわせて、合併処理浄化槽の汚泥およびし尿処理に係る収集、運搬、処理費用などの個人負担の改定を予定しています。
改定内容としては、下水道使用料の改定に準拠する方向で検討しています。
お問い合わせ
くらしの窓口課 環境衛生係 電話:0166-83-5402